研究課題
若手研究
p38の活性を維持することのできるRK-682はヒトiPS細胞由来のニューロンの神経突起を伸長する効果を有することが明らかになった。老化や神経変性疾患の進行に伴い、神経突起が退化することが知られているが、これに対してRK-682が有用である可能性がある。また、脳傷害に対して、神経幹細胞の移植での再生医療を考えた場合、神経幹細胞にあらかじめRK-682を添加することで、移植後に分化する神経細胞の神経突起を伸長できることが予想され、再生医療に有用である可能性がある。
神経科学
本研究でRK-682はp38のリン酸化活性の維持を介して、神経突起伸長に寄与することが明らかとなった。老化に限らず、神経変性疾患では軸索変性が認められることから、RK-682は神経変性疾患に対しても有効である可能性がある。