研究課題/領域番号 |
19K18441
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
市村 佐衣子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (30464952)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 神経膠腫 / 1p/19q / 化学療法 / 抵抗性 / neoadjuvant chemotherapy / 組織 |
研究成果の概要 |
我々は、アルキル化剤に対する反応性が比較的高いとされる1p/19q共欠失を持つ神経膠腫に対しては、初回術後に化学療法を行い、残存腫瘍が縮小したところで積極的に再摘出を行ってきた。初回手術標本と化学療法後切除標本がペアで解析可能な15例において、化学療法による組織所見、増殖能、グリオーマ幹細胞、マクロファージの数や割合の変化を検討した。結果、化学療法後では、増殖能は低下、グリオーマ幹細胞の腫瘍内割合は増加、泡沫数は増加などの変化が確認され、また予後との関連も検討された。これらの知見は、神経膠腫の化学療法抵抗性及びその後の再発メカニズムの解明、さらには、効果的な治療法開発に有用と考えられた。
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自由記述の分野 |
脳腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
WHO grade 2, 3神経膠腫は、IDH変異と1p/19q共欠失の有無により3群に分類される。その中で、1p/19q共欠失を持つ神経膠腫は、比較的化学療法反応性が高いことが知られているが、必ず再発し、未だに多くの患者は原病死を免れない。今回の知見は、神経膠腫の化学療法抵抗性及びその後の再発メカニズムの解明、さらには、効果的な治療法開発に有用と考えられた。
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