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2021 年度 研究成果報告書

成長因子GDF6の椎間板における役割の解明と椎間板変性に対する治療アプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18464
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

宮崎 真吾  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (40824173)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード椎間板性疼痛 / 椎間板変性 / 成長因子 / 炎症性サイトカイン / 細胞外基質合成 / GDF6
研究成果の概要

腰痛は生涯罹患率が約80%と報告されており、我が国おいて有訴率が最も多い疾患である。
医療費の高騰を招くのみならず,患者の社会参加を妨げることによる経済損失も莫大である。このため早急に解決すべき世界的な健康問題といえる。椎間板変性は腰痛の主たる危険因子とされ、腰痛のうち椎間板性疼痛由来のものが約40%占めるとされている。我々は成長因子であるGDF6に注目し椎間板変性に対する投薬治療の可能性を見出すことを目的とし実験を行った。GDF6が椎間板細胞に対する同化因子の発現低下を抑制し、炎症性サイトカインの発現を低下させることを証明し、椎間板髄核細胞保護作用で変性の抑制に繋がる可能性が示唆された。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

現状では椎間板変性に対する治療は確立されておらず、鎮痛剤などの投薬治療に加え、椎間板を切除して固定するなどの、本来の椎間板の機能を犠牲にした外科的治療に頼らざるを得ない。現在では椎間板変性に対する遺伝子導入や幹細胞移植、成長因子の投与などの様々な生物学的療法の研究が行われている。しかしながら実臨床への使用承認を得た治療はまだ数少ない。本研究によりGDF6の椎間板内投与による椎間板変性抑制効果、椎間板性疼痛抑制効果が実証された。実臨床に応用することができれば腰痛患者の減少とそれに伴い社会経済的な側面で有意義な治療になる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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