変形性膝関節症は、人工膝関節置換術(TKA)により除痛や変形矯正、可動域回復が得られ、ADLやQOLが改善されるが、術後軟部組織の腫脹は、これまで安静やアイシングによる対症療法が主であった。 軟部組織腫脹や循環障害に対して、2ATA以上の高気圧酸素を吸入し溶解型酸素量を増やすことで治療する高気圧酸素治療を行い、腫脹の減退が可能か検討することが目的であった。Randomized Controled Trial研究を予定したが、COVID19の影響により2020年4月から高気圧酸素治療が停止し、感染対策のために大きく人員を制限した治療をせざるを得ず、期間中の症例リクルートは不可能であった。
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