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2020 年度 研究成果報告書

破骨細胞に影響を与える骨肉腫細胞由来エクソソーム内分子の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18529
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

荒木 麗博  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10800625)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨肉腫 / 破骨細胞 / エクソソーム / マイクロRNA / 転移
研究成果の概要

骨肉腫の発生した骨微小環境において破骨細胞の分化が抑制されており、その機序として骨肉腫細胞由来エクソソーム内分子miRNA146a-5pが、前破骨細胞内のTRAF6の生成を抑制する結果、NFκB経路の蛋白のリン酸化が抑制され、その下流で転写因子NFATc1の働きも抑制されるために前破骨細胞の融合が阻害されることを見出した。
患者の生検組織で破骨細胞の分化が抑制されているほど、化学療法の有効性が乏しいため予後不良となりやすく、in vivoでエクソソーム分泌に関わるTSG101遺伝子をノックアウトした骨肉腫細胞のマウス移植実験で、腫瘍周囲の破骨細胞の分化が維持され、肺転移が減少することを確認した。

自由記述の分野

骨軟部腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により,骨肉腫の進展に細胞外小胞が深く関与しており,その産生を抑えることで,腫瘍の浸潤・転移を抑えることができる可能性が示されました。今後,骨肉腫の早期発見や予後診断,新たな治療法の開発へと研究が発展することが期待されます。

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公開日: 2022-01-27  

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