研究課題/領域番号 |
19K18544
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
石川 紘司 昭和大学, 医学部, 講師 (40794946)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 骨粗鬆症 / 脊椎手術 / 脊椎固定術 / 骨代謝 / 生体力学 / 有限要素解析 / 治療中断 / 合併症 |
研究成果の概要 |
医療の進歩と世界的な高齢社会を背景に、高齢者への固定術(インプラントを使用する)が増加している。一方で、これまで経験しなかったような合併症も増加している。その1つにインプラント関連合併症 (スクリューのゆるみ・隣接椎体障害・ケージの沈み込み etc...) がある。今回の研究により、骨脆弱性の強い患者にインプラントを挿入することは、土台が弱い地盤に建造物を建てる時のようにサポートが必要であり、骨粗鬆症薬物療法はサポートになりうることが明確になった。また、治療を中断すると悪影響(リバウンド現象)があることも一部の薬剤では明らかとなり、治療を継続することが大切であることが判明した。
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自由記述の分野 |
骨粗鬆症・骨代謝・脊椎手術・脊椎固定術・インプラント手術・細胞治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで手術成績の向上のために様々な研究が行われてきた。しかし、対策の主眼は、新たな術式開発や手術手技の向上など、手術中の操作に焦点があてられてきた。優れた最先端の技術が導入されていく一方で、解決の難しい症例がいることが近年の研究により分かってきた。その一つが、骨脆弱性の強い患者である。本研究により、骨脆弱性の強いハイリスク患者への対策として、骨粗鬆症薬物療法の重要さを示すことができたと考えている。これは、整形外科全体のスタンダートを変えうる報告であり、国内外より多くの反響を得た。今後はさらに視野を広げ、世界の術者と継続的に議論し、高齢社会のパイオニアとしてエビデンスを発信していきたい。
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