前立腺癌去勢治療抵抗性モデル(PDXモデル)において高発現であったIL13Ra2という分子に着目し、治療反応性予測マーカー(去勢抵抗性を予測する)となり得るかを検討した。IL13Ra2強制発現前立腺癌細胞株はアンドロゲン除去培地(去勢培地)において有意な細胞増殖を来した。動物実験においても腫瘍の生着率増大速度、去勢反応性において違いを認めた。また、治療前の前立腺癌患者サンプルを用いた免疫染色でも優位に後に治療抵抗性前立腺癌となった患者において有意にIL13Ra2免疫染色陽性率が高かった。IL13Ra2は前立腺癌治療効果予測マーカーとなりうる可能性がある。
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