尿路結石形成においてオステオポンチン(OPN)は必須な糖タンパク質である。今回、私たちはOPNの糖鎖に着目した。尿路結石患者110名と健常者157名の尿中OPN濃度と尿中OPN糖鎖を検索した。尿路結石患者では健常者と比較して、尿中OPN濃度は有意に減少したにも関わらず糖鎖変OPN(Gal3C-S-OPN)、ポリラクトサミン構造をもつOPNが有意に増加していた。結石患者では、ポリラクトサミン構造を有するムチン型O結合型糖鎖のOPNが増加することが示唆された。以上より、Gal3C-S-OPNは尿路結石患者で有意に増加し、尿路結石患者の尿中OPNの糖鎖構造変化が明らかとなった。
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