子宮頸部円錐切除術で発生したサージカルスモーク(SS)内とサージカルマスクを濾過した気体中にHPV DNAの存在が示された。また、SS中のHPVの感染能に関して皮膚表皮角化細胞に処理を施した検体を暴露させHPVの領域の発現を調べたが、ウイルスは微量であり感度が低く感染アッセイの樹立はできず、新規性を与えることは不可能と判断した。そこで、前述のウイルスDNAの定量の為に、HPV 16/18/52/58型のE6領域+ human β-globinをクローニングしたDNAスタンダードを作成し、当科での別プロジェクトである子宮頚部病変に対する治療効果判定に応用することを考えている。
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