本研究では分子バーコード法とエラー抑制法を併用する超高感度次世代シーケンサー法であるCAPP-seqを用い、婦人科癌におけるbTMBの有用性について検討した。65例の婦人科癌の血漿検体での検討を行った結果、63例(98%)で何らかの遺伝子変異を検出できた(TP53:35%、APC:32%、KRAS:19%)。術前化学療法(NAC)を行った卵巣癌症例の中で、NAC-sensitive症例では、NAC後のbTMBは有意に減少していた。今後の婦人科癌における個別化治療戦略において、liquid biopsyによる解析が有用だと考えられる。
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