本研究では、中咽頭癌治療体系において遺伝子メチル化解析技術を活用し、放射線治療の効果予測マーカーを樹立することを目的とした。 根治的放射線治療を受ける前の中咽頭癌生検検体75検体を用い、Infinium 450Kによる網羅的メチル化解析の結果から治療効果と遺伝子メチル化に相関関係があること及びこれらから構築された治療効果予測マーカーパネルによる放射線治療の効果予測が可能であることが明らかとなった。pyrosequenceによるメチル化状態の検証及びマーカー遺伝子の絞り込みを実施した最終的な治療効果予測性能は正診率94%、AUC値0.98と高く、予後解析結果からも本効果予測性能が検証された。
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