研究成果の概要 |
初年度は、メンブレンパッチ法による舌癌症例のDNA採取を3症例に行った。DNA量は、腫瘍側が平均1.91ug/ml、正常側が平均1.19ug/mlであった。次年度は、メンブレンパッチ法に改良してサイトブラシ法を導入した。中咽頭癌、舌癌症例のDNA採取を8症例に行った。メンブレンパッチ法と変わらないDNA収量を得ることができた。最終年度は、このDNAをバイサルファイト処理し、 E-cadherin, GALR1, TAC1, COL1A2 のメチル化の状態をQ-MSP法にて評価した。最終的には、術中病理検査と同様の時間内でサイトブラシ法による迅速分子生物学的解析は可能であることが分かった。
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