MACC1はHGFreceptorをコードする遺伝子METを転写標的とし、PI3K-Akt経路のシグナル伝達に作用し、癌細胞の浸潤・転移に寄与していると考えられる。様々な癌腫においてMACC1遺伝子が予後因子となる報告がみられるが、頭頸部癌での報告はまだない。 Bussinkらは、頭頸部癌の放射線抵抗性とPI3k-Akt経路の活性化が関連していると報告している。MACC1陽性例ではPI3K-Akt経路が活性化していると考えられるため、MACC1陽性は放射線抵抗性の危険因子となり得る。我々は早期声門癌においてMACC1が陽性であれば、RT、CRT後に有意に再発を来たしやすいことを確認した。
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