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2021 年度 研究成果報告書

上咽頭癌腫瘍微小環境におけるエクソソームを介した免疫寛容機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18800
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

阿河 光治  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (90756230)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード上咽頭癌 / エクソソーム / 腫瘍関連マクロファージ / LMP1
研究成果の概要

Epstein-Barrウイルス(EBV)関連上咽頭癌組織は細胞障害性T細胞が著明に浸潤する免疫抑制状態である。上咽頭癌細胞はEBV癌蛋白LMP1発現エクソソームを分泌すること、LMP1はM2型の腫瘍関連マクロファージを誘導するgalectinを誘導することから、この機構にはM2腫瘍関連マクロファージの誘導機構活性化が関与する。本研究では、EBV癌蛋白LMP1発現エクソソームと腫瘍関連マクロファージについて検証し、LMP1発現エクソソームがM2腫瘍関連マクロファージを増加させ、その阻害にファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬が有用であることを証明した。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行上咽頭癌において放射線化学療法は効果的であるが,再発例では治療に難渋する。免疫チェックポイント阻害剤は癌免疫逃避機構のブレーキを解除することで腫瘍微小環境における細胞障害性T細胞を活性化させ、間接的に抗腫瘍効果を発揮する新規免疫療法として期待されている。しかし、上咽頭癌再発例に対してpembrolizmabを使用した報告では奏効率は22%であり効果は十分ではない。本研究の結果は、LMP1発現エクソソームによるM2腫瘍マクロファージの増加がEBV関連上咽頭がんの免疫微小環境の形成に重要であることを示したものであり、将来的な上咽頭癌の新規免疫治療法につながる重要な研究である。

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公開日: 2023-01-30  

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