耳管機能が不良であると、耳管開放症、滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎などの発症や、中耳手術後の手術成績に影響するため、耳管機能を調べることで疾患発症のリスクや術後聴力予後予測に有用な情報をもたらす。しかし、現在保健適応となっている耳管機能検査は感度や特異度がやや低い検査法であり、かつ中耳炎など疾患がある状態での評価ができないことがあり、本当に評価が必要な患者に対する検査が難しい現状がある。今回調査により、Phototubometryであれば中耳疾患を持つ状態でも評価可能であること、また、隠蔽性耳管開放症の存在についても推定しうることが判明し、より意義の高い検査方法となりうることが判明した。
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