研究課題/領域番号 |
19K18965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
牛尾 綾 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (40823836)
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研究期間 (年度) |
2021-11-01 – 2024-03-31
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キーワード | 自己免疫疾患 / シェーグレン症候群 / 唾液腺 / 性差 |
研究成果の概要 |
自己免疫疾患の1つであるシェーグレン症候群の標的臓器である唾液腺に存在する免疫細胞について、モデルマウスを使用して解析した。雄マウスと雌マウスで各種免疫細胞を比較したところ、T細胞、B細胞、マクロファージなどの割合が定常状態でも雄マウスと比較して雌マウスで増加していることがわかり、これらの標的臓器に存在する免疫細胞の差異が胸腺摘出を起点として雌有意なシェーグレン症候群の病態形成に関与しているのではないかということが示唆された。また、唾液腺に存在する自然免疫細胞の中でもマクロファージと樹状細胞では異なる動態を示しており、これらの細胞に性ホルモンが与える影響について解析中である。
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自由記述の分野 |
口腔病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェーグレン症候群は閉経期以降の女性に多く発症することが知られており、性ホルモンと疾患の発症に関連があると考えられているがその詳細については不明な点が多い。シェーグレン症候群の病態には、T細胞を主体として様々な免疫細胞が関与しているとの報告があるが、これら免疫細胞と疾患にみられる性差との関連についてもよくわかっていない。本研究はシェーグレン症候群モデルマウスを使用した研究で、標的臓器である唾液腺には定常状態でも多くの免疫細胞が存在しており特に雌で有意に多いことがわかり、これらの細胞の詳細・動態について解析することで自己免疫疾患にみられる性差の解明につながることが期待できると考える。
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