これまでに歯周病と心血管疾患の関連性が指摘されているが、その詳しいメカニズムは依然として不明のままである。近年、細胞内分解機構であるオートファジーの制御異常が様々な全身疾患に関与することが報告されている。とりわけ、非分裂細胞である心筋細胞の恒常性を保つのにオートファジーが重要な役割を有していることがわかってきた。申請者はここれまでの研究成果より、オートファジーの制御異常が歯周病と心血管疾患の関わりを解明する鍵を握っているのではないかと考え研究を進めてきた。 本年度は、これまでに得られたin vivoおよびin vitroの研究成果をまとめ、論文投稿の準備を進めることができた。
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