障害者は四肢体幹障害などにより、自己での口腔管理が困難なため歯周病を発症しやすい。本研究では、骨吸収抑制薬である抗RANKL抗体およびビスホスホネート(BP)製剤投与が炎症性骨破壊に及ぼす影響について解析した。8週齢雄性マウスの上顎第2臼歯に絹糸を結紮し、炎症性歯周病モデルを作成した結果、抗マウスRANKL抗体(OYC1; 5mg/kg)を1週間隔で4週連続投与したマウスでは、microCT像から回復程度は軽度であった。またマウス大腿骨に歯科用バーにて骨髄に穿通させた骨欠損モデルでは、抗RANKL抗体投与群の骨修復程度は低かったが、ゾレドロネート投与群では骨修復が促進していた。
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