研究課題/領域番号 |
19K19050
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坂口 晃平 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70801455)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 骨再生 / 間葉系幹細胞 / サイトカイン / 細胞外小胞 / エクソソーム / 低酸素 |
研究成果の概要 |
低酸素刺激は骨髄間葉系幹細胞が分泌するエクソソームの量と性質を変化させることが明らかとなった。低酸素条件で回収されたエクソソームは、内在性幹細胞の増殖、遊走、骨分化を亢進し血管新生作用を強く発揮した。さらに抗炎症・組織治癒促進に寄与するマクロファージを誘導することで、骨再生を促進する可能性が示唆された。同エクソソーム中には多くのmiRNAが含まれており、それらの中に有効成分がある可能性が考えられ同定解析をすすめている。
|
自由記述の分野 |
再生医療
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソーム研究がすすむ癌研究の領域では低酸素という過酷な環境で培養することで癌細胞が分泌する液性因子の性状が変化するといった報告がある。しかし、間葉系幹細胞が分泌するエクソソームに低酸素環境が与える影響を十分に検証した報告は未だない。幹細胞の高い再生能をひきだす低酸素条件が明らかになれば、現在複数の施設で行われている幹細胞移植の治療効果の水準を引き上げられる可能性がある。骨再生を促進させるエクソソーム中のmiRNAを同定できれば幹細胞による骨再生機序の一端が明らかとなり、将来の幹細胞移植に代わる普遍的な治療法、創薬へつながる可能性がある。
|