これまで抗老化作用があるラパマイシンの唾液腺に与える影響についての検討は行われていない。そこで本研究ではラパマイシンを利用した老化に伴う様々な口腔疾患に対する新たな治療薬・治療法を確立することを目的とし、唾液腺の器官培養とC57BL/6J-Aged老化マウスを使用して検討を行った。その結果、mTORシグナル経路が唾液腺の発達に重要な役割を果たすことを明らかにし、ラパマイシンがmTORC1シグナル経路を介して唾液腺の発達を調節することを明らかにした。更にはC57BL/6J-Aged老化マウスが年齢を重ねるにつれて唾液腺の炎症と飲水量を増加させ、反対にアミラーゼ活性を減少させることを明らかにした。
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