変形性顎関節症は治療が難渋する場合も多い。変形性顎関節症の病因として、一酸化窒素(NO)の影響や炎症性サイトカインの影響が報告されている。本研究では、NOの下流シグナル分子として発見された8-ニトロ-cGMPの変形性顎関節症における役割を明らかにするため、破骨細胞、骨芽細胞おける同物質の生成および機能を解析した。破骨細胞、骨芽細胞は8-ニトロ-cGMPを生成した。内因性の8-ニトロ-cGMPは破骨細胞分化を抑制し、骨芽細胞による石灰化を抑制し、ターゲットとなるタンパク質の同定した。これらの結果、変形性顎関節症の病因に8-ニトロ-cGMPが関与していることが明らかになった。
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