後天的因子が顎骨の形態形成に及ぼす影響を詳細に把握するため、同成分の粉末餌と固形餌を与えることで生じるマウス顎骨の形態変化を、マイクロ3DCTを用いた独自の形態比較手法の開発によって検出し、食餌の違いがマウス下顎骨の形態におよぼす影響を論文として発表した。2020年度は、食餌の違いがマウス上顎骨の形態におよぼす影響を論文として報告した。2022年度は、主成分分析を使用してサンプル全体のトポロジー変化を分析し、粉末餌サンプルと固形餌サンプルの形態学的差異を説明する要因を特定するとともに、分析結果に基づき正準判別分析を用いて、粉末餌サンプルと固形餌サンプルの違いを説明する形態学的特徴を特定した。
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