補綴前処置のために矯正歯科治療を希望する患者は増加している。しかし、それらの患者の中には、骨粗鬆症や歯周病など骨代謝のバランス崩壊による骨溶解を伴う疾患を持つ者も多い。超高齢化にともない、今後一層その規模は拡大していくことが予想される。本研究では、骨芽細胞形成における miR-125b の影響を明らかにすることで miR-125bの骨リモデリングにおける機能を解明することを目的とした。また、基質小胞を媒体としたmiRNAの DDS の確立を行うと共に、骨代謝疾患に対する基質小胞を介した miR-125b の治療薬としての可能性を検討することで、安全で効率的な新規矯正歯科治療法の確立を目指した。
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