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2022 年度 研究成果報告書

"はがせる"新規歯科矯正用接着材の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19281
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中西 康  北海道大学, 歯学研究院, 助教 (00754863)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード解体性接着材 / 温度応答性ポリマー / イソプロピルアクリルアミド
研究成果の概要

矯正歯科治療において最も使用される装置であるマルチブラケット装置は、歯面に接着して用いられるが、治療終了時には撤去する必要がある。現在撤去には、機械的な力で撤去する以外方法はなく、撤去時にほぼすべての患者に痛みが伴う。また、歯面に亀裂が入ることも少なくない。そこで本研究では、温度応答性ポリマーであるイソプロピルアクリルアミドを用いて必要なときに簡便に撤去できる接着材の開発を行った。
イソプロピルアクリルアミドを歯科矯正用接着材に添加することで、常温では接着強さは変化しないが、昇温時にイソプロピルアクリルアミドを添加していない接着と比較して接着強さが大きく低下する接着材の開発に成功した。

自由記述の分野

矯正歯科

研究成果の学術的意義や社会的意義

解体性接着材は、建築、電子工学など様々な分野で関心を集めており、熱可塑性接着材、熱膨張性マイクロカプセル混入接着材、通電剥離接着材などはすでに実用化されている。しかし、歯科では口腔内という特殊な環境下で用いるためトリガーが大きく制限されいまだ、実用化されていない。歯科では、矯正歯科のみならず、再治療により、歯冠の修復物や補綴物を撤去することが多い。その際撤去には健全な歯質を削ることがあり、歯の寿命を縮める。解体性接着材は撤去時の不要な切削を防ぐ可能性を持っている。本研究は、歯科用解体性接着材開発の可能性を見出したものであり、学術的意義、社会的意義高いものと言える。

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公開日: 2024-01-30  

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