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2019 年度 実施状況報告書

オゾンナノバブル技術を応用した殺菌性口腔内保湿剤の開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K19317
研究機関九州歯科大学

研究代表者

片岡 正太  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (40808010)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードオゾンナノバブル / 口腔保湿剤 / 誤嚥性肺炎 / 酸素ナノバブル
研究実績の概要

本研究はオゾンナノバブル水を応用して、誤嚥の疑いや有病・多剤服用高齢者に対して使用可能な殺菌性口腔ケア用保湿剤を開発することを目的とする。本研究ではオゾンナノバブル水に粘稠性を付加することにより、持続的に口腔内で、殺菌性・保湿性を発揮する口腔ケア用保湿剤の製作をおこない、その有効性の検討をおこなう。
本年度は、オゾンナノバブル水を、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ヒアルロン酸ナトリウム等で粘稠性を付与することで形状変化させることを試みた。しかし、作成したゲルの粘稠性や保管性に当初予定したデータを得ることができなかった。その他にも、当初予定していた増粘剤以外にも、口腔保湿剤で使用されているキサンタンガム等の増粘剤においてゲルの作成を試みたが、作成したゲルの粘稠性や保管性の問題を解決することができなかった。この作成したゲルの粘稠性や保管性の問題について、研究協力者と協議した結果、オゾンの酸化力によるポリグリセリン、キサンタンガム等の変性が原因ではないかと考えられた。したがって、計画を変更し、まず、酸化力がオゾンより弱い酸素ナノバブル水のゲル化を試みた。
酸素ナノバブル水のゲル作成にはキサンタンガム・プロピレングリコール・グリセリンを用いたゲルの作成おこなった。ゲル作成前の各成分共にpH7付近であったが、ゲル化した際にゲルのpHが5付近になっており、そのままでは口腔内に使用することができないため、pH調整剤にNaHCO3を用いてpHを6.8付近まで調整を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初、オゾンナノバブル水を、ポリグリセリン、キサンタンガム等で粘稠性を付与しようと試みたが、オゾンの酸化力が高いためか当初の予定通りにゲルを作成することが困難であった。したがって、まず、酸素ナノバブルゲルを先に作成し、偏性嫌気性菌への殺菌作用を確認するよう計画の一部変更を余儀なくされたため。

今後の研究の推進方策

現在、酸素ナノバブル水のゲル化は可能となったため、酸素ナノバブル水の偏性嫌気性菌に対する殺菌作用等を確認し、酸素ナノバブル作成の濃度等を決定していく予定である。また、同時にオゾンナノバブル水のゲル化の問題に対する解決方法を研究協力者と協議をしながら模索・検討していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初、オゾンナノバブル水を、ポリグリセリン、キサンタンガム等で粘稠性を付与しようと試みたが、オゾンの酸化力が高いためか当初の予定通りにゲルを作成することが困難であったため計画の変更を余儀なくされた。したがって、初年度に購入を予定していた細菌や細菌培養のための機器等への支出が遅延してしまった。

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公開日: 2021-01-27  

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