ウェルシュ菌はタイトジャンクションを障害するが、口腔扁平上皮癌では腫瘍内のウェルシュ菌によりclaudin-4の細胞内移行によりYAPの活性化を誘導し、その結果、EMTと幹細胞性が亢進した。同様にしてウェルシュ菌は大腸癌前癌病変SSA/P-Dの悪性化に寄与することが明らかになった。さらに、腎細胞癌でもEphA2-PKCεによりウェルシュ菌に類似したclaudin-4の細胞内移行によるYAPの活性化がもたらされた。このように、非タイトジャンクションclaudin-4-YAP経路は新たながん治療の標的となる考えられた。
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