本研究では効果的な睡眠衛生や睡眠障害による心代謝疾患の予防を検討すべくく、複合的な健康行動・生活習慣(喫煙、運動習慣、肥満、飲酒、食習慣等)の要因数と睡眠障害(不眠症・睡眠時無呼吸症候群等)や短時間睡眠との関連を検討してきた。 結果として、複合的な健康行動をしない人と比較して、複合的な不健康行動を多く持つ人は、不眠症の疑いがあることが示唆された。またその後、心理社会的要因や社会経済的要因を統計モデルなどで考慮し、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)や性別ごとに層別で解析も行った。結果として生活習慣病が全くない人においても複合的な不健康行動は不眠症のリスクが高くなることが明らかになった。
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