研究課題/領域番号 |
19K19457
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
鳥居 さゆ希 滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (30773973)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 疫学 / 日本人一般住民女性 / 睡眠時無呼吸 / 無症候性脳血管障害 / 認知機能 / 身体機能 |
研究成果の概要 |
本研究では、地域一般住民から無作為抽出し調査協力を依頼したSESSA Women研究の女性対象者に本研究の協力依頼し同意が得られた610名(60~85歳)に睡眠時酸素飽和度を測定し、睡眠呼吸障害の有病率、睡眠呼吸障害と認知機能、身体機能および無症候性脳血管障害との関連について横断的に検討した。睡眠時無呼吸の簡易スクリーニング基準の3%ODI (睡眠時に酸素飽和度が3%以上低下し、2分以内に元の値まで回復した場合をdipと定義し、dipの1時間当たりの回数を示す指標)≧5を睡眠呼吸障害と定義した。データに欠損がない570名のうち、睡眠呼吸障害がある者は276名(48.4%)であった。
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自由記述の分野 |
循環器疾患予防医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の地域一般住民において、睡眠時無呼吸を含む睡眠呼吸障害群における認知機能、身体機能、ラクナ梗塞、微小脳出血、白質病変、脳動脈狭窄などの無症候性脳血管障害の状況について横断的に検討することができた。現段階では睡眠呼吸障害と各指標との関連について詳細な検討までは行えていないため、今後さらなる解析・検討を行う予定である。これらにより、睡眠呼吸障害と認知症・脳卒中・フレイルの関連について詳細な疫学分析に基づいたわが国独自のエビデンスの創出が期待される。本研究はコホート研究でもあり、今後は心血管疾患の発症や死亡との関連についてのさらなる検討も可能である。
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