若年者、高齢者とも自宅での動作練習を2週間行うことによって、新たな活動の指標、動作の指標、そして活動及び動作時の自覚的な感覚の向上があった。これらのことは、病院や施設といった限られた場でなくても、自宅などにおいて動作練習を継続することによって動作や活動に効果があることを示すと考えられた。さらに、高齢者においても効果が得られたことは、高齢者における生涯発達や、身体障害を呈した者に対する医学的リハビリテーションにおける新たな動作や活動の獲得の可能性を示すものと考えられた。利き手の障害を呈した者における非利き手での実用的な箸操作による食事活動の獲得の可能性を示すものである。
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