本研究の目的は、慢性疾患患者の主体性を引き出す看護実践の新たな手段としてワークショップを導入し、療養生活の学習支援方法を構築することであった。地域高齢者を対象としたダンスワークショップでは、参加者の90%以上が主観的健康や社会的健康を実感し、身体活動や社会参加に前向きな姿勢を得られたことが明らかになった。さらに、このワークショップの主な成功要因として、以下3点が明らかになった。理論に基づいた有効なプログラム、参加者の特性をアセスメントできるファシリテーター、さらには、参加者の特性とプログラム内容を調整できる人材がいたことである。
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