出生前検査受検者の割合は年々増加し、遺伝カウンセリング体制の構築は喫緊な課題となっている。本研究では高年妊婦の背景とニーズを明確化し、遺伝カウンセリングプログラムを構築することを目的とするために、NIPTを受けた妊婦にアンケート調査を実施した。メンタルストレス(K6)が高い要因として、赤ちゃんに対する不安(P<0.001)、パートナーが出生前検査を検討(P=0.03)、妊娠継続希望しない理由として自分たちが亡くなった後が心配(P=0.003)という項目がリスク要因として抽出された。検査を受ける妊婦は、様々な思いを抱えながら検査を受けている。また、障害児の社会福祉体制の充実が望まれている。
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