本研究の目的は,身近な地域で子どもが在宅生活を送ることができるように,小児在宅ケアに携わる多施設の看護職間の協働促進モデルを構築することである.小児在宅ケアに携わる看護職が在宅ケア児と家族の状況を把握するために,在宅ケア児を養育している家族に質問紙調査を実施し,研修会にて結果を共有した.さらに在宅ケアに関する支援の状況を医療福祉職等が話題提供をし,看護職や多職種,家族が意見交換し学び合う研修プログラムを作成した.地域に根ざした小児在宅ケアにおける看護職の協働を促進するためには,地域の在宅ケア児と家族の状況を把握し,施設の枠を越えた看護職の意見交換の場を設け,顔の見える関係づくりが必要である.
|