研究課題/領域番号 |
19K19684
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 (2020-2022) 和歌山県立医科大学 (2019) |
研究代表者 |
藤田 和佳子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (10732753)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 分娩監視装置 / 胎児心拍数モニタリング / ザンビア |
研究成果の概要 |
帝王切開術が可能な2次レベルの病院2施設を調査地とした。分娩目的で入院した産婦に対しCTG(分娩監視装置)を装着し、胎児の健康状態の評価とリスク要因を収集した。計251件のCTGデータのうち、24件を判読不良等の理由で除外し、227件のCTGデータを解析した。レベル1とレベル2を正常波形、レベル3以上を異常波形とした。異常波形の確率の推定値は、25.6%(95%CI:20.4%-31.7%)であった。母体及び胎児リスク要因と異常波形に有意な関連はなかった。分娩進行の「活動期」であることのみが、OR3.84(95%CI:1.52-9.70, p=0.005)であり、異常波形に影響を与えていた。
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自由記述の分野 |
助産学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分娩時に間歇的聴診法を行っているザンビアにおいて、分娩目的で入院した産婦にCTGを装着し、胎児の健康状態を調べた先行研究はない。入院時の産婦の異常波形は、25.6%(95%CI:20.4%-31.7%)と高い割合で認められた。母体や胎児のリスク要因に関わらず、活動期には異常波形が起こるリスクがあることを念頭に、間欠的聴診法の質を高める必要がある。また、間欠的聴診法で徐脈を発見した時には、CTGを装着し、胎児の健康状態を判定し、適切な対処を行うことが新生児のアウトカムをあげることにつながる。本研究の結果は、リスク要因の有無に関わらず、全産婦に対し胎児モニタリングの質を高める必要性を示している。
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