研究課題
若手研究
本研究は、創傷管理の専門家である皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)による褥瘡アセスメントおよびケアの助言を提示することで、訪問看護師によるケア選択を支援するモバイルデバイスの開発を行うことを目的とした。訪問看護師が褥瘡管理を行うのに適した情報入力項目を選定しアプリを開発するとともに、WOCNによる褥瘡ケアの遠隔コンサルテーションは、コンサルテーションがない場合に比べて褥瘡治癒を促進することを明らかにした。さらに、訪問看護師の褥瘡アセスメントおよびケア選択を支援するアルゴリズムの開発を行った。
創傷看護学
地域包括ケアが推進されるなか、褥瘡を有する在宅療養者は増加すると考えられる。本研究により、創傷ケアを専門としない訪問看護師が褥瘡のアセスメントおよびケア選択を実施することを支援するアプリを開発することは、療養場所によらず、最適な褥瘡ケアの提供が可能となることに繋がり、それにより、褥瘡治療期間の短縮や医療費の削減の可能性が期待できる。