研究実績の概要 |
本研究の目的は、申請者が認知症ケアのエキスパートへの調査結果をもとに作成したレビー小体型認知症(DLB)療養者の日常生活上の困難の改善を目的とした訪問看護ケアモデルについて洗練し、認知症ケアに精通していない訪問看護師が活用可能なスタンダードなケアモデルを開発することである。 今年度は、昨年度に実施したインタビュー調査の分析で明らかになった、ジェネラリストの訪問看護師がDLB在宅療養者への訪問看護を提供するうえで抱えている困難に関する結果をもとに、訪問看護ケアモデルを修正した。修正版ケアモデルについては、豊富な訪問看護実践経験をもつ研究者たちにより妥当性に関する確認を得た。 修正版ケアモデルの実行可能性・有益性について、政令指定都市の訪問看護ステーション1,000か所に所属する訪問看護師を対象に、Webアンケート調査を行った。その結果、ジェネラリストの訪問看護師にとって有益性は高いと判断するものの、状況に応じて実行可能性が低いと判断されるケア項目が明らかになった。
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