本研究では、地域の共通性や相違性、強みや特色に着目しながら社会資源が限定的な地域における精神障がい者のリカバリーを促進する支援モデルの検討を行うことを目的とした。計画当初は3年間での研究を予定していたがCOVID-19 の感染拡大の影響により調査方法の変更が必要になった。また本研究の実施期間中、関連する支援事業が明文化されたためインタビュー対象者の範囲を拡大した。プロトコルの修正を図りながら2年間の研究延長を行ったが、研究成果として地域で生活を継続する精神障がい者の回復(リカバリー)の経験に関する論文の公表、重層的支援体制における支援の現状や課題把握という基礎的研究にとどまった。
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