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2023 年度 研究成果報告書

腱板病変を有する患者の肩痛に関与する運動学的因子の解明とリハビリテーション応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19786
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

石川 博明  東北大学, 大学病院, 理学療法士 (30597828)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード腱板断裂 / 三次元動作解析 / 筋活動 / 肩関節 / テーピング
研究成果の概要

本研究では腱板病変を有する患者を有症候群と無症候群に分け、肩甲骨三次元運動を比較すること、テーピングを用いて肩甲骨運動を修正する介入の効果を検討することを目的とした。腱板断裂患者35名(67肩)を対象とし、この中から有症候群(23肩)と無症候群(15肩)を抽出した。有症候群の多く(83%)において、挙上運動時の痛みは大結節が肩峰を通過した後に生じていた。肩甲骨三次元運動は有症候群と無症候群の間で有意差を認めなかったが、有症候群では挙上60°以降に肩甲骨後傾が大きくなる傾向を示した。また、テーピング後に肩甲骨上方回旋、後傾、内旋角度の増加を認め、約半数の患者に疼痛改善効果を認めた。

自由記述の分野

総合領域

研究成果の学術的意義や社会的意義

腱板断裂患者の多くは、大結節が肩峰を通過した後に痛みが生じていたことから、腱板断裂患者の上肢挙上運動中の痛みは肩峰下インピンジメントとは異なる機械的ストレス(関節内インピンジメントなど)が原因である可能性が考えられる。また、テーピング後に肩甲骨上方回旋、後傾、内旋角度の増加を認めた。特に、肩甲骨後傾は実際に痛みが生じる挙上中期で増加を認めたことから、後傾方向に肩甲骨運動を修正する治療は痛みを軽減させるために有効であるかもしれない。今後は、本研究で得られた知見をもとにして肩甲骨運動の修正に着目した治療プログラムを立案し、最終的には早期の社会復帰の実現や医療コストの削減に繋げる。

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公開日: 2025-01-30  

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