研究課題/領域番号 |
19K19796
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大濱 倫太郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50773008)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 神経因性膀胱 / 脳卒中 / 経皮的膀胱干渉波電気刺激 / 物理療法 / fNIRS / 脳血流 |
研究成果の概要 |
脳卒中による神経因性膀胱のメカニズム解明のため、経皮的膀胱干渉波電気刺激による治療前後での排尿機能の変化と脳活動の変化を確認するため、前頭前野の脳血流を測定した。低活動膀胱と過活動膀胱のタイプの異なる神経因性膀胱に対して経皮的膀胱干渉波電気刺激による治療は有効であり、脳血流においても過剰な活動を安定化させ、低下した脳活動は適切に活動する変化を認めた。 これらのことから、脳卒中に起因する神経因性膀胱では症状の異なる場合、脳活動も異なった所見を見出せること、またいずれの症状においても経皮的膀胱干渉波電気刺激は有効で、そのメカニズムに前頭前野の活動の是正が関与している可能性が示唆された。
|
自由記述の分野 |
リハビリテーション医学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中に起因する神経因性膀胱はしばしば脳卒中に合併し、在宅生活や社会生活を困難なものにし、介護者の負担を増大させる要因であるにもかかわらず、発症のメカニズム解明や治療方法の開発が世界的にも進んでおらず、臨床場面においても看過されてきた現状があった。今回の研究成果から、対症的な薬物療法が主であった脳卒中に起因する神経因性膀胱に対し、電気刺激による物理療法が有効であることを示し、脳活動のレベルからの治療法の開発の端緒となると考えられ、今後はリハビリテーション科量機器から泌尿器科や脳神経内科、脳神経外科領域での研究対象となりうる可能性を示すことができたと思われる。
|