本研究は、レビー小体型認知症の幻視を判断する方法として人物視注視システムを開発した。深層学習を利用した人物認識を行い、人が人物を見つめているかどうかを検出する方法を確立した。これらの技術を統合することで、幻視の判断を補助する方法を開発し、その有効性を実証した。次に、視線計測装置とカメラを用いて、実環境での視覚状況の推定を行った。この研究成果は、認知症の理解を深めるとともに、認知症患者とその家族・介護者の負担を軽減し、生活の質を改善する可能性を持っている。また、高齢化社会の進展とともに増加が予想される認知症患者の対策として期待されている。
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