研究課題
若手研究
運動閾値未満の末梢磁気刺激が経皮的電気刺激療法と同様な痙縮軽減効果があるかを筋電図学的に確認し,末梢磁気刺激を用いた痙縮軽減装置の開発を行った.痙縮軽減装置は磁石を回転させて磁場を発生させる小型の機器を開発した.この機器の刺激強度は感覚閾値未満であったが,健常人,痙縮患者において経皮的電気刺激療法,通常の末梢磁気刺激と同等の筋電図学的効果を得た.以上から,新しい末梢磁気刺激を用いた痙縮軽減装置の開発に成功した.
リハビリテーション医学
痙縮は上位運動ニューロン症候群による症候の1つでありその有病率も高く,日常生活活動の障害となる.痙縮に対しては経皮的電気刺激療法がエビデンスのある治療法として知られるが,電極貼付などの手間があるため日常臨床での使いづらさがあった.われわれは末梢磁気刺激を用いた新しい痙縮軽減機器の開発に成功した.この機器は小型で四肢に容易に装着可能であり,使用も簡便である.今後,痙縮の新しい治療法となる可能性がある.