脳卒中患者における歩行中の体幹動きの左右非対称性の変化について検討した。左右非対称性の評価にはLissajous Index (LI)を用いた。3軸加速度計で測定した体幹の加速度からLIは算出される。52名の脳卒中患者を対象とし、初回、1か月後、2か月後の3回測定を行った。LIの改善群26名、非改善群26名となった。改善群は非改善群を比較して有意に体幹の筋力(吸気筋力)が増強していた。本研究の結果から、脳卒中患者の歩行中の体幹の左右非対称性を改善させるためには、体幹筋力の向上が必要であることが明らかとなった。
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