本研究はリズム聴覚刺激による歩行学習の促進効果と保続効果を検討した初の取り組みである。リズム聴覚刺激は他の外的フィードバック方法よりも臨床現場で簡便に使用出来る利点がある。リズム聴覚刺激を歩行適応課題中に用いることで学習効果が促進されるだけでなく、保続効果が向上し、課題時間が短くても同程度の保続効果が得られた。本研究成果により、歩行持久力の低下のある有疾患者に対するリハビリテーションとして、リズム聴覚刺激を用いた歩行適応課題の有効性が示唆されたことから、学術的意義だけでなく社会的意義が高いことが示された。
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