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2023 年度 研究成果報告書

腎臓リハビリテーションにおける運動療法の生物学的性差とその機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19888
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関帝京大学

研究代表者

小川 佳子  帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (90733791)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 腎臓リハビリテーション / 運動療法 / 生物学的性差
研究成果の概要

食塩感受性高血圧モデルであるDahl食塩感受性(Dahl salt-sensitive; Dahl-S)ラットの雌を用いて長期的運動の腎保護作用の生物学的性差について検討した。雌性Dahl-Sラットを通常食塩食群、高食塩食群、高食塩食+長期的運動群の3群に分け、高食塩食群には8%NaCl含有の高食塩食を与え、長期的運動群では中等度強度のトレッドミル走を8週間実施した。高食塩食により血圧、尿中タンパク排泄量、腎内の酸化ストレスは有意に増加したが、雄性ラットよりも程度は軽く、長期的運動によるこれらの抑制はみられなかった。以上より、長期的運動の腎保護作用には生物学的性差があることが明らかとなった。

自由記述の分野

リハビリテーション学

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病(chronic kidney disease; CKD)において長期的運動が腎保護的に働くことがCKD動物モデルを用いた研究によって明らかになっている。しかし、これらの研究のほとんどが雄性ラットを用いており、長期的運動の腎保護作用に生物学的性差があるかどうかは不明であった。本研究により、雌性ラットでは雄性ラットよりも食塩負荷により引き起こされる高血圧や腎障害の程度が軽度であり、長期的運動の腎保護作用があらわれにくいことが明らかとなった。本研究の成果はCKD患者においても運動療法の効果に性差がある可能性があることを示しており、運動療法プログラムを開発していく上での重要な知見となる。

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公開日: 2025-01-30  

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