本研究では、心不全患者の疾患管理に最適な遠隔心臓リハビリテーションのモデルについて検討することとした。まず、心不全が経時的に増悪傾向となると、同一負荷量に対して、心拍数が上昇しやすく、換気量が増大しやすいことを明らかにした。そして、遠隔心臓リハビリテーションを行う介入研究の結果、心不全の疾患管理のためには、運動中の運動強度や心電図、血圧および息切れの状態をリアルタイムでモニターすることが重要であると確認できた。このような遠隔心臓リハビリテーションの実施により、不整脈や心不全の早期発見、および適時の薬剤調整も可能になる可能性が示唆された。
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