胸髄に位置する脊髄介在ニューロン(INs)の一部は、同側および対側の腰髄領域に神経軸索を投射していること、そしてこれら神経細胞のうち主に対象足と同側に位置している脊髄INsのみが後肢の運動機能および中枢神経損傷後の機能回復に寄与していることが明らかとなった。また、神経細胞タイプごとの軸索投射パターンを確かめた結果、同じ胸髄に位置する脊髄INsであっても腰髄への投射パターンが異なること、またこれまでの結果と同様にいずれの神経細胞タイプにおいても同側および対側の腰髄領域に神経軸索を投射していることが確かめられた。これら異なる神経細胞集団は行動学的解析においても、機能的な違いが観察された。
|