研究課題
若手研究
メカニカルストレス(MS)の欠如がICUAWの要因であることから,本研究では,MSとして反復性の持続的ストレッチ(RCS)に着目し,安全かつマンパワーに頼らないICUAWの予防方法の開発を目指した.本研究の結果,MSが欠如した筋では,早期からのRCSにより,神経筋接合部の形態変化ならびにクロナキシーの延長が軽減されたことから,RCSがICUAWの予防法として活用できる可能性が示唆された.
筋機能制御学
ICUAWは全身性の筋力低下が生じ,生命予後の不良を招くことから,超急性期リハビリテーションの実施が推奨される.しかしながら,リスク管理やマンパワーの必要性から効果的な介入を行うことが困難である.本研究の成果は,RCSがICUAWを予防する可能性を示唆するとともに,ICUAWに限らず,特に周術期など,不活動によって筋力低下を呈する多くの患者に対しても,予後改善に寄与することが期待される.