自然環境で泳ぐオープンウォータースイミング (OWS) における泳技術の評価方法を検討した。水上に頭部を上げて前方の目印を確認するOWS特有の泳動作は、慣性センサを用いることで前方確認時の右手と左手の水の掻き方が変化した。GPS システム (GP SPORTS社製) および心拍モニタ (Polar社製) の海洋環境での計測では、速度の値に欠損値が確認され、心拍数においては、腕の光学センサと胸部のトランスミッタ(Polar社製) での計測値に差がみられた。 今後、計測値に影響を及ぼすことが想定される風や波などに加え、「水に浸かる」という泳者自身の感覚的な情報も検討する必要がある。
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