研究課題
今年度はサッカーゴールキーパーにおけるシュートシチュエーションごとのダイビング動作を分析し、原著論文として体育学研究に掲載された(早期公開中)。この論文内ではシュートシチュエーションによって、GKが行うダイビング動作の傾向が異なることを指摘している。この内容とすでに発表している(松倉・平嶋,2020)、シュートシチュエーションに応じた事前動作の特徴を踏まえて考察すると、シュートシチュエーションに応じてGKが次に起こりうる動作を事前にある程度限定することが出きる。そのためその動作を行いやすい事前動作(プレジャンプ)を選手個々に応じて見つけていくことが可能であると提言する。例をあげれば、シュートの角度が狭い場合(すなわち、より外側から放たれたシュート)は,GKは足を動かしてダイビングを実施する頻度が小さい。そのため足を動かさずに身体を倒す、もしくは立位での対応を行う頻度が高くなるため、体を倒しやすいように最終的に足幅が拡がるようなプレジャンプの実施が効果的であると示唆される。また、サッカーゴールキーパーのトレーニングについて、トレーニング科学特集号「サッカーのトレーニング戦略」において「ゴールキーパーのためのトレーニング戦略―トレーニング負荷の管理とスキル獲得アプローチ―」のタイトルで,近年のゴールキーパーのゲームやトレーニングに身体負荷やスキル獲得の先行研究をまとめ、それらを基にトレーニングプログラムを提案したものを寄稿した。
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Taiikugaku kenkyu (Japan Journal of Physical Education, Health and Sport Sciences)
巻: - ページ: -
10.5432/jjpehss.23068
Journal of training science for exercise and sport = トレーニング科学
巻: 35(4) ページ: 389-397