生命予後と強い関係を持つ「体力」は、心臓・肺・骨格筋の総合値として出力される全身機能である。つまり理論上は心臓や肺に障害をもった方でも、骨格筋を鍛えることで余命を伸ばすことが可能となる。骨格筋の評価では、筋肉の「質」と「量」が重要である。前者は筋への毛細血管や筋でエネルギーを産生するための能力が挙げられる。後者は筋肉の量や力などが挙げられる。しかし前者の評価は、侵襲的かつ複雑な検査が必要で医学的に発展が乏しい分野である。そこで本研究では、筋肉の「質」を簡便かつ非侵襲的に評価するための条件設定を確立した。本研究の結果は、筋肉の「質」を評価に貢献する。
|