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2021 年度 研究成果報告書

筋-脂肪組織ネットワークによる骨格筋制御の特性を考慮した運動プログラムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20026
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

黒瀬 聖司  関西医科大学, 医学部, 講師 (80825951)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードマイオスタチン / アディポネクチン / 骨格筋量 / 減量
研究成果の概要

肥満患者の体脂肪量や体脂肪率、骨格筋量はサルコペニア患者よりも有意に高値を示したが、骨格筋率は有意に低値であった。また、肥満患者のマイオスタチン(MSTN)は有意に低値を示し、アディポネクチン(APN)には有意差を認めなかった。肥満患者のMSTNを規定する独立因子は四肢除脂肪率、血管内皮機能、イリシンが抽出された。一方、減量プログラム前後では、体脂肪率が有意に減少し、除脂肪率、APNとMSTNが有意に増加する中で、MSTNの変化を規定する有意な独立因子は、APNの変化のみであった。
以上のことから、筋と脂肪組織のクロストークによって骨格筋量の変化を調整している可能性が示された。

自由記述の分野

応用健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満患者は脂肪量や骨格筋量が多いが、サルコペニアに比べて体重あたりの骨格筋量が少ない。骨格筋量を負に制御するマイオスタチンは体重あたりの骨格筋量によって調整され、脂肪組織から主に分泌されるアディポネクチンの変化によって規定されていた。すなわち、単に骨格筋量の変化だけでなく、脂肪組織の変化にも影響を受ける可能性が示された。
一般的な運動処方は、骨格筋量の増加にはレジスタンストレーニング、体脂肪量の減少には有酸素運動であるが、アディポネクチンとマイオスタチンを定期的に評価し、運動処方の見直しを行う必要性が考えられた。これらの知見は、将来の最適な減量や介護予防プログラムの構築に貢献できる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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